BT治療のステップ

BT治療のステップ

3回に分けて治療します

BT治療は短期間の入院で行います。治療と治療の間は、それぞれ3週間以上あけます。

専門医が答えるQ&A

Q:なぜ3回に分けるの?

A:気管支全体を3回に分けて治療するからです。

1回目の治療:右下肺の気管支
2回目の治療:左下肺の気管支
3回目の治療:左右上肺の気管支

BT治療の方法

気管支を65度に温めます

1.内視鏡を気管支の中に入れます。

 

2.内視鏡から電極付カテーテルを出し、
その先端で気管支の内側を温めます。

  • 気管支を温めても、熱さや痛みを感じることはありません。
  • 気管支には痛みを感じる神経がないため、温めても気管支自体に熱さや痛みを感じることはありません。しかし、治療中に気管支鏡がのどや肺の外の神経を刺激すると、引っ張られる感じがしたり、痛みに似た感覚があることもあります。
  • BT治療中の不快感を緩和するために、のどに麻酔をかけたり、気分を楽にするおくすりを点滴したりします。

入院中の流れ

入院前から退院までの例~2泊3日入院の場合~

BTを受ける3日前からBTの翌日まで、1日1回、経口ステロイド薬を服用します。

経口ステロイド薬を飲み忘れると、BTが予定通り受けられないことがあります。

3日前

2日前

前日
(入院1日前)
BTの前日に入院します。

BT当日
(入院2日目)
BT開始前に呼吸機能検査をします。
気管支拡張薬を吸入し、のどに麻酔をかけます。
気管支に内視鏡を入れ、BTを行います。
※BTは1回60分程度で終了します。

翌日

2日後以降
呼吸機能検査後に退院します。


※体調によっては、BTを延期することがあります。

BT後もおくすりによる喘息(ぜんそく)治療は継続します

BT治療によって喘息症状は安定しますが、症状が完全になくなるわけではありません。医師の指示にしたがい、おくすりの服用を続けましょう。

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監修

聖マリアンナ医科大学 呼吸器内科
峯下 昌道 先生
宮澤 輝臣 先生