BT治療の特徴
気管支の内側を専用の装置で温めます
BTは、麻酔下で内視鏡を使って行う、体への負担の少ない治療法です。気管支の中に入れた内視鏡の先端から電極付カテーテルを出し、気管支の内側を65度に温めます。
気管支を温めると、喘息症状が起こりにくくなります
BTを行う前の気管支の断面
気管支の周りの筋肉が厚くなっていて、空気の通り道である気管支が狭くなりやすい状態です。
BTを行った後の気管支の断面
気管支を温めると筋肉が薄くなり、気管支が狭くなりにくくなります。そのため、喘息症状が抑制されます。
BT治療を受けられる方
おくすり※ の治療を適切に続けても喘息症状が出る18歳以上の患者さんが対象です。
あなたがBTの対象となるかどうかは、喘息治療の専門医が判断します。主治医または喘息治療の専門医にご相談ください。
あなたがBTの対象となるかどうかは、喘息治療の専門医が判断します。主治医または喘息治療の専門医にご相談ください。
※高用量の吸入ステロイド薬および長時間作用性β2刺激薬
以下のような方は治療対象外となります
- 18歳未満の方
- ペースメーカ、体内式除細動器、またはその他の植え込み型医用電気機器を使用している方
- 気管支鏡治療に必要な薬剤(リドカイン、アトロピンおよびベンゾジアゼピン系抗不安薬等)に対し過敏症がある方
- 以前にBTを受けたことがある方
- 血液凝固障害が疑われている方(出血が止まりにくい、または血栓ができやすいといわれている方)
- 医師の指示による抗凝固薬、抗血小板薬、アスピリン、NSAIDs等の中止ができない方
データでみるBT治療
BTを受けた海外の患者さん162人を対象に、1年ごとに「喘息発作の発生率」 「救急外来の受診回数」を調査したところ、BT後1年間でどちらも数値が下がり、以後5年間にわたって低いまま推移していることが報告されています。
Wechsler ME, et al. J Allergy Clin Immunol. 2013 Dec;132(6):1295-302.
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監修
聖マリアンナ医科大学 呼吸器内科
峯下 昌道 先生
宮澤 輝臣 先生